美濃市歴史観光 美濃和紙が造り上げた日本一のうだつの町並み

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うだつの町並み おススメ店舗

小坂酒造場

小坂酒造場

小坂酒造場は1772年に創業され、うだつの町で歴史を紡いできた酒造業者。

家屋は江戸中期に建てられたもので、今井家と並ぶ美濃市を代表する商屋

こっちは美濃市で唯一、国重要文化財に指定されている。

凄いのが歴史ある建築物がただの骨董品ではなく、今も営業中の生きた文化財なのである。

もちろんお酒を買うことが出来る。

小坂酒造場 店内

たくさんの歴史がありそうなお酒が並んでいて、悩みに悩んだあげくうだつの上がらない男には分不相応と思い、結局買わなかった。

しかし写真を見てブログを書いていると、何故この時買わなかったのかと後悔の念が湧き起こってきた。

この雰囲気の造り酒屋の酒やで。絶対に旨いに決まってるやん。

小坂酒造場 店内

ここは昔の帳場兼接客の間と思われる。柱時計や椅子、テーブルがあって時代の変遷が感じられる。

ちなみに現在のレジカウンターはこの左横にある。

小坂酒造場 店内

のれんの奥には古い酒蔵があって、今はギャラリーとして展示物が飾られていた。

醸造所はその更に奥にある様で、そこは立ち入り禁止になっていた。

清酒「百春」蔵元 小坂酒造場ホームページへ

茶房 とみや

茶房とみや

7月の炎天下の中、ひたすらうだつの町を徘徊していて、何度も目に入ってきたわらびもちの文字。

書体の素晴らしさに引き込まれ入ってみた。

茶房とみや わらびもち

注文したのは、わらび氷。わらびもちに惹かれ入ったが、暑いのでかき氷も食べたい。

二つの欲望を見事に満たしてくれるメニューがちゃんと用意されていた。

わらびもちはモチモチと弾力があって、黒蜜ときな粉がかかったかき氷は程よい甘さ。

食べ進めると粒あんが入っていて、味変で飽きることなく最後まで美味しく頂けた。

茶房 とみやホームページへ

体力と気力が回復したところで、次はうだつの町から少し離れ、長良川沿いに作られた古い川湊を見に行った。

上有知湊跡

川湊へ向かう途中、今回で一番の急坂に遭遇。

長良川は町からかなり下の方にある様。

上有知湊跡 灯台

川の横にいかにも古い灯台を見つけた。。

ここが金森長近が上有知の城下町を築いた時、合わせて建設した上有知湊である

上有知湊跡

上流から木材が上有知から美濃和紙、荏胡麻、生糸、酒などが各地に運搬される長良川水運の重要拠点となった

上有知藩は2代目藩主が跡継ぎがないまま夭折したため、廃藩となり尾張藩に吸収されてしまったが、長近が築いた上有知の町と湊は商人町として繁栄を続けていった。

住吉神社

灯台の前の道を挟んだ反対側には住吉神社が。

住吉神社は渡航安全の守り神として全国各地の港で見かける神社。

住吉神社

舟運が廃れた今では、かなり簡素な社になってしまっているが、当時は立派な社殿があったことだろう。

住吉神社

鳥居の外の参道は船着場まで続いている。

灯台は江戸末期に出来たものだが、石灯籠や船着場の石段などは長近が築いた時の姿を残しているとのこと。

鳥居の向こうに川や海がある景色ってなんか好きやわ。

うだつが上がる町並み巡り、最後は長近が築いた小倉山城に行って締めくくりたいと思う。

城から周りの地形を見ると、長近が何故この場所に町を造ったのかよく見えてきた。

小倉山城跡

小倉山城跡 二の丸

城がある小倉山は長良川沿いにあり上有知湊の真横なのだが、こっちはかなりの急斜面となっているためか登り口が見つからなかった。

もう一度、坂を登って町の側に戻ってくると小倉公園駐車場があり、ここが二の丸にあたる様である。

三の丸まであったらしいが、散々町をうろついた後なので、そこまで探す気力はなかった。

小倉山城跡 角櫓

角櫓が再建されていて、石垣は当時の野面積み(石を加工せずに積む工法)が現存していた

白壁の塀も再建されていて、かなりいい雰囲気。

小倉山城跡 本丸

本丸跡は整備されていて公園となっていた。

上有知藩が廃藩になり、上有知が尾張藩になった後は城跡に代官所が置かれていたらしい。

次はお楽しみの天守閣に登るために、Googleマップが示す山頂にある小倉山城跡に向かった。

山を登った先で目にしたものとは、

小倉山城跡 展望台

何やこれはー!。そこに城がある様に見せかける、城風の展望台がそこにあった。一体何の計略なんや?

気を取り直して、せっかくの展望台なので登ってみる。高い場所から見ることは地形把握にとって重要である。

うだつの町並み

小倉山城の南側には町が広がっている。

うだつの町はこんもりとした森の手前辺り。

北から流れる長良川

城の北側は美濃の山から出てきた長良川が小倉山に向かって流れてきている

川の流れは小倉山にぶつかり、ここで左へ曲がって流れていく。

小倉山が丁度、川の屈曲点にあるため、水害から町を守っている地形になっている

小倉山の北側が急斜面だったのは長良川によって削られたためであった。

城の西側

長良川は町をかすめるように流れていく。

川は水害の様な災害をもたらす一方で、鉄道や車以前の時代では交通の大動脈でもあった。

上有知の町は長良川との絶妙な位置関係が、美濃和紙や繁栄の象徴であるうだつの町を作りだしたのであった

長良川鉄道 美濃市駅

この日は美濃太田で一泊する予定なので、帰りは美濃市駅から長良川鉄道で美濃太田駅へ戻った。

長文でしたが最後までお読みいただきありがとうございました!

美濃市 Googleマップ

美濃市へのアクセス

公共交通機関🚃
長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約10分。
岐阜バス岐阜美濃線「うだつの町並み通り」下車、徒歩1分。

車🚗
東海北陸自動車道美濃ICから約5分。

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この記事を書いた人

著者;どらきち。平安京在住の地理、歴史マニア。 畿内、及びその近辺が主な活動範囲。たまに遠出もする。ブラタモリや司馬遼太郎の「街道をゆく」みたいな旅ブログを目指して奮闘中。

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