大野お台場公園
お台場といえば多くの方は東京のお台場を思い浮かべると思う。
しかしお台場とは元々、幕末に異国船が出没する様になった時、防衛のために築かれた要塞なのである。そのため、日本各地に作られている。
その象徴が大野にも置いてある。
なんとも可愛い砲台が置いてあった。
東京のお台場にある砲台をイメージしてたので探すのにちょっと苦労した(笑)。まさかこんなに小さいとは。当時から本当にこのサイズだったのだろうか。
金沢藩は武力より芸術に重きを置いていたので、軍事技術がかなり低いままだったらしい。それがこの大砲にも現れているのだろうか。
敵艦隊主力を撃滅せよ!
あとメインシンボルとして北前船?をイメージした舞台が池に設置されている。
池は海水を引き込んでいるらしく、右側にはなんと砂浜も。周りは円形劇場みたいになっていてユニークな広場。
大野川の川港
大野にとって超重要な川、大野川。
江戸明治以前は大野川沿いに沢山の北前船が行き交っていた。今は沢山の漁船が停泊している。
日本海へ注ぐ大野川。金沢付近の海岸は一直線で港に適した入り江や湾が無いため、川港が非常に重要であった。
しかしこれでは狭すぎて、現代の大型貨物船が入ることが出来ない。そこで金沢港が新しく造られた。
金沢港
港には巨大なクルーズ船が泊まっていた。
金沢港は面白い場所にあり、先ほどの大野川を少し上流に遡った場所に造られている。
クルーズ船の隣にはガントリークレーンや貯蔵タンクがあり、旅客港と工業港がやたら近い。
これも川のため、スペースが限られているからである。
対岸には石油の貯蔵タンクが並んでおり、川の両岸に港湾施設が立ち並んでいる感じ。
この雰囲気は江戸時代の川港をそのまま現代にアップデートさせた形といえる。
今も昔も金沢の海岸線が一直線であることは変わらないので、川港の伝統が今も続いていることが感じられた。
クルーズ船乗り場には金沢クルーズターミナルがあった。
こういう施設があるので旅客船も出ているのかと思いきや、クルーズ船が寄港するだけで普通の定期便は出ていない様だった。
舞鶴や敦賀から出ている北海道行きのフェリーの寄港地になっても良さそうな気がするのだが、あまり需要がないのだろうか。
館内にあった金沢港付近の模型。川が突然、胃袋の様に膨らんでいる。
ピンが青く光っている部分が元々の大野川の流域だったらしく、それを倍以上に広げている。
島の様になっている箇所に大野お台場公園やヤマト・糀パークがある。
そこは元々、町が広がっていた為、川を広げることが出来なかった。そこで新しく右側に川を開削したため、島の様になってしまった。
地図でみるとこんな感じ。本来の大野川は紺色の部分。
海に面しているはずの金沢に海のイメージがあまりないのが分かった気がする。港に適した入り江を持たないのが金沢の泣き所だった。
紺市醤油 もろみ蔵
紺市醤油も古くからある大野醤油業者で、古くからの工場が残っている。
かつての醤油醸造蔵をリフォームしてギャラリー&カフェとして営業しているもろみ蔵。
もちろん醤油などのお土産も売られている。
高い天井に規則正しい木組み、美しい白壁。
本来はただの工場であるはずの醤油蔵が、カフェとして落ち着いた雰囲気に感じられるのが不思議。
名物の醤油ソフトクリーム。3月下旬にも関わらず外は雪が降るくらい寒かったが、ここまで来て醤油ソフトを食べずに帰ることは出来なかった。
醤油はきつくなく、しょっぱさも甘さも控えめでバランスが良くさっぱりした感じ。
他の醤油屋さんでも醤油ソフトが販売されているので、食べ比べたら面白いかも。
ただこの寒さでそんなことをしたらお腹が大変なことになるので、一つが限界だった。
歴史スポット巡りと言えば城や寺社仏閣、宿場町などが定番だが、伝統産業を今に残す町と言うのも、素晴らしい歴史遺産であり観光スポットだと感じた。
大野 全体マップ
大野のへアクセス
バス🚌
金沢駅西口から徒歩3分の「中橋」停留所(中橋高架下)より、北鉄バスで約30分。
終点「大野」バス停下車。
北鉄バス 路線バス情報サイトへ
車🚗
金沢駅から車で15分
長文でしたが最後までお読みいただきありがとうございました!
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