室津歴史観光 司馬遼太郎の「街道をゆく」室津みちを聖地巡礼

目次

津田宇水産

津田宇水産
津田宇水産

七曲り過ぎ室津に入る手前にある津田宇水産のレストラン。漁師さん自らが経営しているらしい。

そんなん旨いに決まってるやろ。

店内は南欧風をイメージしたフードコートって感じ。小物系はレジ横のショーケースに並んでいて、店員さんに取り分けてもらいます。パスタなどのメインはレジで注文し、出来立てが食べれるようになっています。

津田宇水産
津田宇水産

メインは牡蠣のパエリア、付け合わせとしてジュレがのった焼き牡蠣をもらいました。

久しぶりの焼き牡蠣は美味しかった。何のジュレか忘れるくらいに(笑)。ジュレはなくても良い気が。

パエリアの方は牡蠣が縮んでいますが、その分他の魚介類がたくさん乗ってるので十分満足。特に海老は頭から全部食べれて、めっちゃ美味かった。

津田宇水産
津田宇水産

何よりも、この景色を見ながら食べられるのが、満足感を爆上げしてくれている。

屋外の飲食スペースもあって、海に張り出した左側の空間がそう。やはり人気があって、満席になっていました。

次は「街道をゆく」巡りに戻って、遊女伝説が残ると言われている浄運寺に行きました。

浄運寺

ふたたび軒と軒に挟まれたこの町特有の狭い坂をのぼり、このあたりの地形ではその頂上にあるかのような浄土宗・浄運寺の石段を登った

寺は路地の中にあって、道が途中で階段になったりしてかなり迷いました。

この高低差のある路地と古い石垣がいかにも湊町って感じ。

浄運寺
浄運寺 鐘楼門

階段を上った先に鐘楼門が見えてきた。

浄運寺
浄運寺 鐘楼門

ここの鐘楼門はかなり独特で、高い石垣の上にあって城の砦みたいに見える。

浄運寺
浄運寺 境内から見た鐘楼門。

寺側から鐘楼門は段差がほとんどなく、出入りが容易に出来るようになっている。

マジで防御施設として使えそう。

浄運寺
浄運寺 本堂

境内はそれほど広くなく、本堂の前にちょっとした庭が設けられていました。

浄運寺
本堂内

本堂内には室津を描いた絵が飾られていました。誰の作品かは不明。

ひと際大きな屋根を持つ建物が浄運寺。寺の前には室津湾が広がっている。

浄運寺
本堂内

ここにも八朔の雛祭りが。

浄運寺は1185年(文久元年)、法然の弟子によって建立。法然上人も讃岐(香川県)に流刑になった時に訪れました。

本尊は阿弥陀如来。撮影禁止というわけではない様だったが、なんとなく憚られる気がしたのでやめておきました。

浄運寺
浄運寺 西門 

絵とは違っていて、寺の真隣は海ではなくなっています。

「街道をゆく」では、境内で孫と遊んでいた老婦人が「元は海で、埋め立てられる前は崖下まできていた潮の色が素晴らしかった」と話していました。

個人的には、悠久の自然である室津の海と、発展し変化し続ける人の暮らし。変わらないものと変わりゆくものとが門の風景に収まって、どちらも素晴らしいものだと思えました。

友君の塚
友君の塚

突然の話ですが、多くの海の男が働く港町には遊郭が付き物であった。

室津は遊女発祥の地と言われ多くの遊郭がありました。その中のトップ遊女のことを室君と呼んでいました。

浄運寺には遊女の元祖と考えられている「友君」の塚があります。

多くの遊郭があったということは、それだけ室津が人の往来が盛んな港であった証拠です。

次はシーボルトが絶賛した風景がある賀茂神社に向かいます。

賀茂神社

賀茂神社
賀茂神社 参道

賀茂神社は室津漁港を囲む南側の小高い山の上にあり、広い参道が山上へ続いています。

賀茂神社
唐門

境内への入口には立派な唐門(四脚門)が。

門の右側には「平清盛 参拝の社」と家の表札みたいに掲げてある。

賀茂神社
賀茂神社 境内図

賀茂神社の配置は少し変わっていて、唐門をくぐると向かって左に拝殿、右に本殿という風になっています。

直に神様とご対面出来るようになっていて、何のために拝殿あるのかよく分からない。

賀茂神社
拝殿

ここの拝殿で拝んでも、建物の後ろには海しかない。神様はお尻を突き出した後ろ側におられる。

賀茂神社
本殿

本殿は5つの社が横に並んでいて、幅広の社殿になっています。

建立は1699年(元禄12年)で、その全てが重要文化財に指定されています。

スマホゲームだと、SRを5連続で引き当てた感じだろうか。

賀茂神社
賀茂神社 本殿

檜皮葺の屋根が5つ並んでいる。古式ゆかしい建物の素朴な感じがなんとも良いですね。

真ん中の少し高くなっている社が主祭神・賀茂別雷神で、京都の上賀茂神社と同じ神様。

賀茂神社
本殿 側面から

側面から見ると、端まで続く社殿の広さが一層顕著に。この回廊も重要文化財になっています。

社の屋根は正面側の屋根が長く伸びた流造(ながれづくり)。

広くて立派な神社のわりには人がほとんど見かけませんでした。

「街道をゆく」で「社務所にもどこにも人は居そうになく、神々だけが退屈そうに鎮まっているように感ぜられた」と、描写されていたとおりでした。

賀茂神社

境内の絵馬堂にあった巨大絵馬。

唐門には龍の彫刻がしてあり、その龍が飛び出てきて神社を見守っている感じがカッコイイ。

賀茂神社

本殿の横には、突如として南国の雰囲気にさせてくれるソテツの木々が生い茂っていた。

ここには元々、多宝塔があったらしく明治の廃仏毀釈で解体されてしまったとのこと。

ちなみにここのソテツは日本で最も北に自生しているソテツであるらしい。意外なレアスポット。

賀茂神社

いよいよお待ちかね。室津海駅館でシーボルトが讃えた景色はこの参詣所からみた眺め。

やっと見つけたと思って入ろうとしたら、参詣所は普段は非公開になっていました😢。

筆者の落胆はともかく、ここまで引っ張ってきて何もなしでは、ここまで読んでくれた方に申し訳ないので、兵庫県公式観光サイトにある参詣所からの景色を掲載しておきました。

引用元:HYOGO!ナビ(兵庫県公式観光サイト)より

景色だけでなく、建物の日本的な雰囲気と相まって、より風情が出ている。

しかし筆者的にはこれではここに来た甲斐がないので、他にも絶景スポットがないかと必死に探しました。

探索の末、ここに匹敵する素晴らしい場所を発見。

賀茂神社
楫取社(住吉社)

賀茂神社の唐門の逆側にも出入口があり、そこを下りていくと末社である海の守護神・楫取社(住吉社)がありました。

となりの神社の灯篭ではなく、海の灯台としての常夜燈。

この小さな社殿の中からの景色が素晴らしかったです。

賀茂神社
楫取社(住吉社)からの景色

個人的には参詣所の景色に匹敵する素晴らしさだと思いますが、どうだろうか。

注連縄のバックに海が広がっている風景が、神が宿る海みたいで神々しさを感じます。

賀茂神社
楫取社(住吉社)

景色だけ見て、立ち去るような無礼なことはせず、きちんとお参りをしてから次の場所へ。

とは言え、「街道をゆく」で巡られた箇所は全て巡礼したと思います。

最後に、八朔のひな祭りで出てきた、黒田官兵衛の妹、悲劇の城・室山城を見にいってみる。

室山城跡

室山城跡
室山城 二ノ丸跡

室山城は室津漁港を囲む東側の山の上にあります。

上の高台が二ノ丸で、右の道から回り込んで入る様になっている。直接二ノ丸に上がる階段は無くて、城っぽくなっています。

攻め寄せてくる敵が回り込んでいるところを、二ノ丸から雪玉とかで迎撃する遊びが出来そう。

室山城跡
室山城 二の丸跡

二の丸跡は公園として整備されていた。高台になっていて、まさに曲輪って感じがします。

室山城は南北朝時代の播磨の武将・赤松円心が築城したと言われています。

その後、応仁の乱の時には浦上氏の城となり、1566年(永禄9年)、黒田官兵衛の妹との婚礼の日に赤松氏の急襲により落城し廃城となりました。

室山城跡
本丸跡

赤松氏に対抗するための政略結婚だったのに、その効力が発揮する前に攻められ落城してしまった。

赤松氏からすると、浦上氏と黒田氏の同盟が成立すると窮地に陥るので、赤松氏の対抗策が一枚上手だったと言うしかない。

この坂の上が本丸跡であったらしい。

室山城跡

この石碑が室山城本丸の唯一の史跡。

まだ上に行く道は続いていたが、上には民家が建っており他の手掛かりを見つけることは出来なかった。

最後に室津の海をもう一度見て、旅の締めくくりとしたいと思います。

波が穏やかな室津湾で新たに盛んになった牡蠣の養殖。

北前船が来なくなり、交通の要衝でなくなっても、室津の宝がこの穏やかな海であることに変わりはない。

再び、駅までの過酷な道を戻らなければならないのかと、うんざりしながら町を後にした。船で送ってくれー。

長文でしたが最後までお読みいただきありがとうございました!

室津 Googleマップ

左上の旅猫の左の→をクリックしますと、番号に対応した歴史スポットが表示されます。散策の際はご活用いただければ幸いです。

室津へのアクセス

公共交通機関🚃🚌
JR竜野駅からたつの市コミュニティバス(月曜~土曜のみ)
室津下車もしくは山陽網干駅からタクシー。
たつの市ホームページへ

車🚗
山陽自動車道「龍野IC」または「龍野西IC」から約30分。

1 2 3 4

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この記事が気に入ったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

著者;どらきち。平安京在住の地理、歴史マニア。 畿内、及びその近辺が主な活動範囲。たまに遠出もする。ブラタモリや司馬遼太郎の「街道をゆく」みたいな旅ブログを目指して奮闘中。

目次