生野銀山歴史観光1 江戸から明治へ、銀山と共に発展し続けた鉱山町を巡る 口銀谷編

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志村喬記念館

銀の馬車道

銀の馬車道(本町通り)に戻ると、白漆喰の築地塀が連なっている景色が姿を現しました。

江戸から明治になった時、生野銀山は江戸幕府から明治政府の官営鉱山となりました。官吏や技術者が全国から集まり、彼らのための官舎が数多く建てられました。

そのほとんどは失われましたが、このエリアのみ当時の町並みが残されています。

ここは中を見学出来る様になっており、生野観光で銀山と双璧を成すスポットだと思います。

旧生野鉱山職員宿舎

生野鉱山職員宿舎は1876(明治9)年に建てられました。甲社宅と呼ばれていた建物のうち5棟が現存しています。

入口から見える建物は甲20号で、受付・休憩所となっています。

外の塀をよく見ると、土台の部分がカラミ石になっていますね。

旧生野鉱山職員宿舎

中に入ると、明治の一般家庭って感じの風景がそこにありました。

横の井戸で奥さん方が井戸端会議をしているのが目に浮かんできます。

志村喬記念館

突然話が変わりますが、「七人の侍」「生きる」「野良犬」「酔いどれ天使」ってご存知ですか?

巨匠、黒澤明監督の映画です。

なんでそんな話をぶっこんできたかと言うと、数多くの黒澤映画に出演した昭和の名優「志村喬」。その生家が甲社宅だったのです。

ちなみに筆者はどれも見たことはありませんし、志村喬も全く知りません!

唯一、「生きる」のリメイク版を見ましたよ。そんなんで見た内に入るかボケー(笑)。

志村喬記念館

中は撮影禁止でした。

志村喬の生い立ちの紹介、出演作品に関する資料や遺品やゆかりの品が展示されていました。

志村喬の父親は甲社宅で暮らす三菱生野鉱業所の冶金技師でした。志村喬自身も生野で生まれ、小学校を卒業するまでの12年間、この鉱山町で育ちました。

間取りは部屋が3つに茶の間と台所、風呂は五右衛門風呂、2階はありません。

厳密に言うと、志村喬の生家はこの甲7号社宅ではなく、向かい側の甲11号。

旧生野鉱山職員宿舎(甲11号跡)

甲11号は階段を上がったところ辺りにあったみたいですが、失われています。奥の広場にも2軒の社宅があったようです。

旧生野鉱山職員宿舎(志村喬生誕碑)

跡地には「志村喬の生誕の地」の石碑がありました。側面をみると、V6の岡田准一さんもここを訪れておられたとありました。

スタッフの方に伺うと、岡田准一さんは俳優の高倉健さんに「志村喬記念館に行って勉強してくるように」と言われ、訪問されたそうです。

特に大河ドラマ「軍師官兵衛」の時は、地元で愛されている名優にあやかりたいと思い、何度も訪問されたらしいです。

筆者が訪れたのも、実は2回目で、前回訪れた時には岡田さんが訪れた時の軍師官兵衛のパネルが設置されていました。

「花よりもなほ」「天地明察」「永遠の0」「蜩ノ記」「関ヶ原」「散り椿」など、時代劇好きの筆者にとっては岡田さんは、ジャニーズのアイドルというより時代劇俳優です。っていう元V6であることを忘れてた。

黒澤映画では恥を晒しましたが(笑)、今挙げたの作品は全部見てます。

何かの番組で、高倉健さんが岡田さんのことを気骨のある俳優と評していましたが、分かる気がします。

志村喬記念館

家屋は無くなりましたが、当時あった松の木が今も生き続けています。

岡田さんも志村喬と共に育った松の木を見て、志村喬に想いを馳せていたようです。

鬼滅の刃で好きなセリフの一つ「永遠とは人の想いだ。人の想いこそが永遠であり不滅なんだよ」を思い出しました。

とはいえ、人はすぐに過去のことを忘れてしまいます。しかし、例え僅かでも当時を想起させるものがあれば想像は時間を越え、そこで生きていた人、訪れた人と語らうことが出来るのです。歴史遺産は過去へのタイムマシンなんです。

まさか生野銀山でこんな出会いがあるとは思いもよりませんでした。

旧生野鉱山職員宿舎(甲8号)

志村喬記念館のとなりにある甲8号社宅。志村喬記念館が大正期の状態に復元に対して、ここは明治期の状態に復元しているとのこと。

窓ガラスが全くないのが明治って感じがしますね。

旧生野鉱山職員宿舎(甲8号)

こちらは写真撮影が可能でした。

間取りは志村喬記念館とほとんど同じ。こんな感じの部屋で志村喬一家が団欒していたんですね~。

と言っても、志村喬作品を見たことはないですが。

旧生野鉱山職員宿舎(甲9号と甲19号)

あれ?、以前に来た時はこの先も行けたはずですが。扉は固く閉ざされています。

この2棟は当時の社宅体験が出来る宿泊施設になっていて、この日は予約が入っていて準備中だったので、見学不可となっていました。

続きは銀山編へ

生野銀山巡り口銀谷編 Googleマップ

生野銀山口銀谷へのアクセス

公共交通機関🚃🚌
JR播但線生野駅下車

車🚗
播但連絡道路生野もしくは生野北ランプから車で3分ほど

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この記事を書いた人

著者;どらきち。平安京在住の地理、歴史マニア。 畿内、及びその近辺が主な活動範囲。たまに遠出もする。ブラタモリや司馬遼太郎の「街道をゆく」みたいな旅ブログを目指して奮闘中。

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