伊勢神宮歴史観光① 新たな魅力を再発見!江戸時代のお伊勢参りを辿る(外宮編)

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御塩殿神社から二見興玉神社

二見浦案内パンフレット
二見浦旅籠街

寄り道したせいで、少々時間がかかってしまいましたが、二見浦の鳥居前町に到着しました。

二見浦旅籠街

神宮からは離れているため、二見浦の鳥居前町にはかつて多くの旅籠屋が立ち並んでおり、今もその雰囲気を残しています。

多市屋

多市屋

ちょうど昼時になってきたので、昼食を取ることにしました。

ここは1877年(明治10年)創業の老舗和食処「多市屋」

伊勢うどんとサザエの貝飯

伊勢の名物がセットになった、伊勢うどんとサザエの貝飯の定食を注文。伊勢に来た時は毎回、伊勢うどんを食べたくなります。

ふわふわとしたうどんの触感が関西のうどんと全然違っていて、クセになります。貝飯は貝出汁がきいた優しい味。赤だしにはアオサが入っていて、海の町に来たって感じ。

あとお店の方が優しくて、店に置き忘れてしまった上着を知らせてくださった。ありがとうございました。

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二見浦 参道

二見興玉神社 参道

旅籠街を抜けると、石灯籠と松並木が続く参道に入ります。

二見興玉神社 参道

海側に出たところ。

松葉芭蕉の歌碑

松尾芭蕉の俳句。
うたがうな 潮の花も 浦の春

西行法師の歌碑

こちらは西行法師の短歌。西行は二見浦で6年間過ごしたらしい。
浪越すと 二見の松に 見えつるは
    梢にかかる 霞なりけり

二見興玉神社

二見興玉神社 第一鳥居

松並木の道を進むと夫婦岩で有名な二見興玉神社の鳥居が見えてきました。

この先に倭姫命が二度見したという絶景があるとのことです。自らハードルを上げてきますね。

二見興玉神社 第二鳥居

二つ目の鳥居。この先に有名な夫婦岩があるようです。鳥居をくぐり抜け、その先を曲がると…

カエルの向こうに小さく夫婦岩が見えます。遠目に現れた夫婦岩を見て西行法師が伊勢神宮で詠んだ短歌を思い出しました。

何事か おわしますかは 知らねども
     かたじけなさに 涙こぼるる

注連縄がかけられた海に浮かぶ大小の岩には自然の美、自然を神と見立てる日本人の心、それを紡いできた歴史など多くのことを感じさせます。しかし、そんな理屈は不必要で、短歌の通りただ感動で涙が溢れてきました。西行と感動を共有し、この短歌の意味が理解出来た気がしました。

二見興玉神社 手水舎

手水舎には沢山のカエルが並んでおり、水はカエルの口から流れています。カエルは二見興玉神社の主祭神・猿田彦大神の使いでした。だから、神社のあちこちにカエルの置物があったんやな。

水の中にいるカエルは、願掛けカエルで水をかけて開運祈願すると良いとのこと。訪れた時はこの事を知らず、やっていませんでした。目の前にある運をつかみ損ねてしまった気分。

二見興玉神社 本殿

歴史ある神社にしては、本殿は随分と新しい感じ。

調べたところ、元々夫婦岩には本殿はなく、少し離れた太江寺にある興玉社が夫婦岩の鎮守社でした。1910年(明治43年)にこの場所に移ってきたらしい。

本殿の横を通ると、本殿の真後ろに夫婦岩が鎮座している。

夫婦岩

遂に目の前で夫婦岩とご対面。この時は後ろの社殿と目の前の鳥居、夫婦岩は直線状に並んでいるので、夫婦岩が御神体として拝むものだと思っていました。

実はそうではなく、夫婦岩も鳥居だったのです。夫婦岩から700m先に興玉神石(おきたましんせき)という海中に沈んでいる石があり、その石が猿田彦大神の御神体なのである。興玉神石は元々は海上に出ていたが、幕末に発生した安政の大地震で海中に沈んでしまったそう。

カエルと夫婦岩

起源は倭姫命が二見浦を訪れたとき、興玉神石から猿田彦大神が出現し出迎えられた。そこで倭姫命は興玉神石を拝むために、夫婦岩に注連縄を張り遥拝所を設けたのが始まり

この時、猿田彦大神の子孫の大田命が、神宮を建立するのに五十鈴川上流の宇治をお勧めしたことで、伊勢神宮内宮の建立地が決まった

夫婦岩

現在は普通に参拝するだけですが、昔の人は二見浦で潮水を浴び心身を清める禊をしていたそう

今回は古来からのお伊勢参りを辿るのが趣旨ですが、ここで全裸になり海に入ると色んな意味で旅が終わってしまうので禊は諦めます(笑)。

この日の夫婦岩の付近は強風で波飛沫が舞っていて、けっこう体にかかったりしました。多少、禊が出来たってことで、いよいよ本番の伊勢神宮外宮に向かいます。

公式ホームページへ

地図 御塩殿神社から二見浦

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この記事を書いた人

著者;どらきち。平安京在住の地理、歴史マニア。 畿内、及びその近辺が主な活動範囲。たまに遠出もする。ブラタモリや司馬遼太郎の「街道をゆく」みたいな旅ブログを目指して奮闘中。

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