橋立支院

ここには元々、因随寺という寺がありましたが、明治の火災で焼失。
船主達の寄付により真宗大谷派福井別院の支院として再建されました。

巨大な覆屋(おおいや)に囲まれた本堂。
中の本堂を見ることは出来ませんでしたが、広大な屋根を覆う何百枚もの赤瓦、本堂を完全に覆っている船板塀に圧倒されます。正に壮観の一言。

途方もない数の赤瓦は鮮烈なまでに屋根を深紅で染めきっています。

山門横の鐘楼台から撮影。社務所?も山門も塀も瓦全てが赤で染まっています。通常の寺院より3倍のスピードで悟りを開けるかもしれません。

鐘楼台から外を見ると、北前船の里資料館や周りの家々が見渡せました。個人的に見つけたビュースポット(笑)。
北前船ゆかりの浜(ジゲ浜)

冬の名残がある3月の日本海です。晴天時は大人しいが荒天時には猛り狂う。海の藻屑と消えた船乗りがたくさんいたことでしょう。
この港もない海岸が北海道へ向かう途中、橋立の船乗りたちが沖合に北前船を停泊させて小舟で上陸した浜となっていました。

北前船が見えると家族はこの浜に詰めかけて、船からの上陸を待っていました。
お土産を渡したり再開を祝ったりして家族と僅かばかりの時間を過ごし、すぐに船に戻り再び北海道を目指しました。
橋立漁港

ジゲ浜から少し東へ行ったところには、小さいが見事な入り江になっている港、橋立漁港がありました。細い運河を介して外海と繋がっています。
ここに船を泊めておけるやんと思いましたが、よく見ると運河があまりに狭いので、北前船が通る出来なかったのだろう。

地元の人に聞くところによると、そもそもそういう問題ではありませんでした。
橋立漁港は江戸時代には無く、漁船の為に新しく造った入り江とのことでした。
江戸時代の橋立は海があっても入江も川も無いため船にまったく縁のないところだったのです。
それにもかかわらず、よく北前船の商売をする気になったもんやなー。

運河を海の方へ行くと、大きな港がありました。

やや大きめの漁船が停泊しており、すぐそばに卸売市場が隣接しています。
言わずもがなですが、江戸時代にはありませんでした。
北前船交易は鉄道が全国に敷かれると徐々に下火になっていきました。そこで北前船から漁業に転換するために、橋立の財力をフル活用して漁港が築かれました。

橋立付近には大きな河川がないため、海が深くて漁場が港から近いことが強みになっています。
そのため、魚の鮮度を保ったまま帰港して、卸売市場に売りに出すことが出来るのです。早ければその日のうちに、港周辺の料理屋で新鮮な海産物を味わえるとのこと。
元々、橋立は半農半漁の村だったのである意味、元に戻ったとも言えますね。

漁港がある付近は重伝建地区に指定されていませんが、こちらのほうにも赤瓦と船板塀の家が並んでいます。
北陸の湊町といった感じのこの雰囲気。めっちゃ好きです。


漁港から少し陸に入った付近には新しい感じの家が立ち並んでいます。
船板塀ではないですが、赤瓦が使われていて伝統が現代にも息づいています。
尼御前岬

最後に橋立の景勝地に行って、今回の旅を締めくくろうと思います。
漁港の隣には橋立海水浴場があり、ここまでは割と単調な景色でしたが、この先の松林が生い茂る尼御前岬から景色が一変します。

かつて源義経一行が、兄の源頼朝に追われ京都から北陸を通って奥州へ逃れる際、ここを通りました。そのとき、同行していた尼さんが足手まといになることを憂い、主君の無事を祈って海岸から身投げしました。尼御前岬はそのことから付けられているとのこと。尼さんって誰やねん?

尼さんの銅像がありました。だから尼さんって誰?
筆者は源義経があまり好きではないので、感情移入ができない。

地名の由来は置いといて、景色は松林と東屋が風情あっていい雰囲気。長谷川等伯の松林図屏風みたいです。
長谷川等伯は石川県七尾の生まれで、故郷の能登の海岸には松林が広がっているらしい。能登には行ったことがないですが、同じ石川県で日本海を見ているだけで等伯のことを思い出します。いつか能登の方にも行ってみたいですね。

尼御前岬の東側は、冬の日本海の荒波が岸に打ち付けて出来た海食崖が続いています。崖は下半分と上半分で色が違いますが、何か地質に違いがあるのでしょうか。
これがブラタモリなら何か面白い説明があるところだが、あいにく地質のことは全然分からない。

西日に照らされた橋立漁港。
この景色が夕日に染まるシーンは最高ですが、それまで待てるほど我慢強くありません(笑)。
少し離れていますが、片山津温泉まで自転車をひとっ漕ぎして、温泉でまったりしてきます。
加賀橋立 町巡りGoogleマップ
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加賀橋立へのアクセス
電車🚃とバス🚌
JR加賀温泉駅より加賀周遊バスCANBUSで30分。
車🚗
北陸自動車道片山津ICより車で7分
長文でしたが最後までお読みいただきありがとうございました!

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