南紀白浜歴史観光 パンダがいなくても歴史がある。1300年の名湯の町を巡る。

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千畳敷

千畳敷

三段壁洞窟の次は、自転車で4分ほど北へ行ったところにある千畳敷へ。いつも通り

白浜の観光地は、自転車での移動が丁度いい距離感になっている。折り畳み自転車が素晴らしい機能を発揮してくれた。

白浜でもそれを見越してか、レンタサイクル屋をたくさん見かけた。筆者も自転車のパンク修理でお世話になった😢。

修理にけっこう時間もロスしたし、修理代も結構高かった。それも含めて旅の醍醐味かもしれへんなー。

人里離れた山中よりはマシか。不幸中の幸いやと前向きに考えよう。

千畳敷

千畳敷は今回で2回目。パンダとパンクは1回だけである。

三段壁からそこまで距離が離れてはいないのに、全く違う景観が広がっている

切り立った断崖絶壁の三段壁に対して、千畳敷は薄く広々とした岩盤が折り重なって、文字通り畳を何千枚も敷き詰めた感じ

千畳敷

何故、こんなに違う景観になっているのだろうか?

それは地質の違いであった。

千畳敷

三段壁の地質は、硬い砂岩と柔らかい泥岩が交互に重なった地層になっている。何万年もの間、波に叩きつけられるうちに、柔らかい部分から先に削られ、崖がどんどん後退していった。陸地側に後退するほど、より高い絶壁が生まれていった。

一方で、千畳敷の地質は、ほぼ同じ性質の砂岩が厚く広がる地層になっている。波が長い時間かけて、水平に削っていくことで、平らな「舞台」のような地形になっていった

どちらの作品も、制作者、制作過程は同じだが、元となる素材が違っていたのだ。

それだけで、真逆の景観が生まれた。

千畳敷

下から順に砂や泥が降り積もって固まって、生地を一枚づつ重ねるように層が出来ている。

まるでバームクーヘンみたいやと思っていると、お腹が減ってきたので、近くにあるレストランに昼ごはんを食べに行った。

海鮮屋千畳

千畳茶屋と海鮮屋千畳

千畳敷のすぐ横にあるレストラン兼カフェ。ここは今回、初めて訪れた。

1階がカフェ「千畳茶屋」。2階が漁師直営のレストラン「海鮮屋千畳」。

観光地のわりに比較的リーズナブルな価格で海鮮丼や定食を楽しむ事が出来る。しかし、筆者が注文したものは、どちらでもなく、

海鮮ハンバーガー

珍しい海鮮バーガーを注文した。

左がマグロのメンチカツに梅ソースがかかっている、マグロメンチカツ梅ソースバーガー

右がカツオのカツにみかん風味のタルタルソースがかかっている、カツオタルタルバーガー

和歌山名物、フル出演って感じの海鮮バーガー。魚のカツと梅やみかんの酸味との組み合わせがめっちゃ美味しい。これはリピート必至レベル。

素晴らしい景勝地に絶品グルメ、これだけでも大満足だが、白浜の魅力はまだ終わらない。

崎の湯

崎の湯

白浜といえばやはり温泉で、道後温泉、有馬温泉と並ぶ日本三古湯の一つ

その歴史は約1400年前の飛鳥・奈良時代からで、天智天皇をはじめとした歴代天皇が訪れている。

江戸時代には、紀州藩の殿様から一般庶民に至るまで、多くの人が湯治を楽しんでいた。

熊野詣や伊勢参りの旅人も立ち寄り、たくさんの温泉宿や茶屋が立ち並ぶようになった。

崎の湯は白浜でも最古の温泉といわれている。

ここは特に好きな温泉で、白浜に来たら必ず立ち寄っている。

崎の湯

白浜最古だと思っていたら、石碑には日本最古と書いてある。

同じ和歌山県の湯の峰温泉や伊予松山の道後温泉も日本最古の温泉と名乗っていて、どこが最古なのかよく分からない。

石碑の奥にあるのが脱衣所で、その先には露天風呂。当たり前だが撮影は禁止だった。

崎の湯

中を撮影出来ないかわりに、風呂のすぐ隣からの景色を撮影。露天風呂は海の際ギリギリのところにあるので、お風呂に浸かりながら壮大な大海原の景色を堪能できる。

周りは大型ホテルや旅館だらけになってしまっているが、ここだけは古の時代がそのまま残されている。

今回で2回目だが、何回来ても素晴らしい。

少し離れたところに、高浜虚子の句碑があった。

温泉の とは(永遠)にあふれて 春尽きず

白浜は古来から多くの文人・歌人が訪れていたみたいで、その美しさを歌った歌碑が白浜の各地に建てられていた。見つけ次第、紹介して行こう。

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この記事を書いた人

著者;どらきち。平安京在住の地理、歴史マニア。 畿内、及びその近辺が主な活動範囲。たまに遠出もする。ブラタモリや司馬遼太郎の「街道をゆく」みたいな旅ブログを目指して奮闘中。

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